29年度 

食育プロジェクト 

@栄養バランス A砂糖・脂肪 Bかむこと  C休日の朝食を考えよう(朝食の大切さ)  Dチームの提案・計画 E学校公開でプレゼンテーション 
F全校児童へプレゼンテーション G成長エントリー

 

 ガイダンス 

 

目標=「食育」を学ぶことの大事さを知る 

 今度のくりのみタイムでは「食」のことを学習します。

 ○みんなの身体は何からできているの? =骨や肉
 ○その骨や肉は何からできているの?   =飲み物・食べ物

 ○「食」は、「人に良い」「人を良くする」と読む
 ○良い食べ物、良い食べ方は、健康な体をつくる
      ↓
 食べ方上手は一生の得
   その逆は・・・病気等で苦しむことになる
      

 この学習をすることがなぜ大切かなのかを考えよう。 

 ○食育と体育は、健康づくりの車の両輪
 ○食育とは、食の大切さを知り、身体によい食べ物を自分で選べるよう学習すること。

 「学習の進め方や身につく力」を説明する。

 学習の進め方は
 @食に関する様々な共通体験
  (栄養のバランス、油や糖分などのとりすぎに注意しよう、朝食・噛むことの大切さ、など)
 A自分のテーマを決めてからチームづくり
 Bチームの提案を考える
 C情報リサーチの計画を立てる
 D情報リサーチ
 Eプレゼンテーションで使うものを作成する
 Fプレゼンテーション
 G成長エントリー(この学習で成長したことを確認する)

これを学習すると  
 ・食の大切さを知り、身体によい食べ物を自分で選べる力
 ・計画を立てる力 ・情報を集める力
 ・大切な情報を選ぶ力 ・人を説得する力   
などの力がつくよ!    

この学習は
、自分のためだけにする学習ではないよ。 お家の人や名栗小の子どもたちにも健康になってもらうためにやる学習だ。 つまり、この学習をやることは  "人の役に立つことになるよ!" 

 

 

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共通体験@ 「栄養バランスがとれた食事を知ろう。」  ゲストティーチャー:毛利管理栄養士・今口管理栄養士さん 

事前準備:昨日1日の食事をワークシートに記入しておく。
  

1.自己紹介・管理栄養士の仕事紹介・テーマの確認 

@管理栄養士について
Aテーマ確認
B「栄養バランス」が必要なわけ(動機づけ)
・車はがしっかり動くには、丈夫なボディだけではなく、質の良いエンジンやオイルなども必要です。私たちも、
 バランスのとれた食事をすることで元気に活動することができるのです。

 
 

 2.栄養バランスがとれた食事をすると、どんないいことがあるか考える。

@3分程自分で考えてメモに記入

(グループで共有 → 代表者が発表)

・病気になりにくい ・健康になる ・骨が丈夫になる、太くなる  ・背がのびる ・体力がつく  ・筋肉がつく
・髪が伸びる  ・集中力できる ・けがが治る ・太りすぎない    など











3.上記の根拠づけ(データ提示) 

@学力、体力についてのデータ提示 
 ・文部科学省のデータで、朝ごはんを食べている児童と食べていない児童の算数と国語の学力テストの結果
  を比べてみると、朝ごはんを食べている児童のほうが点数が良い。
 ・体力・運動能力テストの結果でも、朝ごはんを食べている児童の方が結果が良い。
A身体を作るための材料を常に血液中に用意する大切さ
 ・私たちのからだの元になる、血液や筋肉や骨は、時間をかけて作りかえられる。そのときに栄養が足りていな
  いと、丈夫なからだは作られない。いつでもバランスのとれた食事をとることで、丈夫なからだがつくられる。
Bバランス食を食べても、太らない根拠

4.栄養バランスのとれた食事(バランス食)が、どんな食事か知る。 

@主食〜ご飯、麺類、パン類(身体のエネルギー源になる)
A主菜〜肉、魚、卵、大豆、大豆製品を使った料理(血液、筋肉、骨のもとになる)
B副菜〜野菜、芋、きのこ、海藻などを使った料理(ビタミン、ミネラル、食物繊維の補給源 ・体調を整える、
  免疫力を高める、肌の調子をよくする、便通をよくする)
Cその他〜果物、飲み物、牛乳、乳製品



5.自分の食事記録を、バランスの考え方で分類、分析する。 

@記録する際に、分類がわかりにくいところは、黒板で見てもらう。
A分類後、空白や重複がないかを見て自分の食事の過不足等課題を分析し、気づいたことを具体的に
 記入する。





6.上記の気づきをもとに、今後どのように3回の食事をしたらいいのか考える。 

@自分の目標として、具体的に何を足すのかを記入する。(1つだけでも可)
 
 〈児童の目標〉
 ・朝食に主菜と副菜を食べるようにする ・お昼にもしっかり副菜をとる  ・バランスがとれた食事を目指す 
 ・主食、主菜、副菜、その他の全てをそろえた食事をとりたい  など













 


 

 

 

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共通体験A 「間食・砂糖・脂肪について知ろう。」  ゲストティーチャー:毛利管理栄養士・今口管理栄養士さん 

  

1.1時間目おつかれさま.。休憩に、ジュースはいかが?

 @サイダーを飲んでみる。(冷たいサイダー)  「美味しい!」

 Aおかわりをあげよう! (ぬるいサイダー)  「うわー、甘すぎ!」

 Aどっちの方が甘い?
   両方同じサイダーだよ。
   二杯目のサイダーはぬるくしてあり炭酸が抜けているもの。
   温度によって感度が異なることを説明する。 

 Bサイダーは、コップ一杯(200ml)には、砂糖20gが入っている。                                   







2.普段食べているおやつの中に、砂糖はどのくらい 

 @スポーツドリンク、メロンパン、アイスクリーム、など、普段食べているおやつには、どのくらいの角砂糖
が入っているのかを予想する。
 
 A実際に角砂糖を袋に入れたものを見せ、答え合わせをし、視覚的に理解する。
                                   

3.砂糖を取り過ぎるとなにが起きる? 

 @お菓子の量が多すぎると身体にどんなことが起きるか考えて発表する。
 ・太る ・糖尿病 ・いらいらする ・病気になる ・むし歯になる など






4.普段食べているおやつの中に、油はどのくらい? 

 @ポテトチップスをティッシュで包んで、指で軽くトントンしてみよう。
  「さあ、ティッシュを広げてみよう。どうなっているかな。」
  
  →
「ポテトチップスたった一枚でもこんなに油がついたよ」

 A4種類の食べ物に含まれる油の量を試験管で示す。
  ・アイスクリームやケーキにも、多くの脂肪が含まれている。
  

                              




5.油をとりすぎるとなにが起きる? 

 ・太る、生活習慣病の原因
 ・胃がもたれて食欲がなくなってしまう。

 

6.おやつで、砂糖や油をとりすぎないようにするには? 

 @昨日1日の食事を記入したワークシートを見ながら、食べたおやつをふり返る。
 A望ましいおやつのとりかたを考えてみる。
  →食事の前に食べると、食事が食べられないので、時間を考える。
    おやつは、お菓子ではない。
    ※菓子パンも、菓子であって、主食ではないので気をつけたい。
 C今日紹介した食べ物も、絶対食べていけないわけではない。甘いものを食べてホッとしたいときもある。
   毎日食べたり、たくさん食べないように気をつけられると良い。
 

7.今日のまとめ 








   ↑油










 

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共通体験B 「かむことの大切さを知る」  ゲストティーチャー:若山養護教諭 

 

1.かむ回数を意識してご飯を食べてみよう! 

(1)おにぎりを普段通りに食べる。 かんだ回数をワークシートに記入する。
(2)できるだけ多くかんで食べる。 かんだ回数をワークシートに記入する。
(3)比べて気づいたことを記入する。




2.実際の給食でかむ回数を調べた結果を見てみよう! 

 ・給食を普段通りに食べた結果とかむことを意識して食べた結果を見る。






3.今と昔の食事を比べてみよう!

 ・復元食の咀嚼回数と食事時間とメニューのグラフを見て、咀嚼回数の変化を知る。

 
   

 

4.よくかむことの大切さを知る 

 ・「ひみこのはがいーぜ」の合い言葉を使ってかむことの大切さを知る。
 @:肥満防止(脳にある満腹中枢が働き、食べ過ぎを防ぐ)
 A:味覚の発達(よくかんで味わうことにより、食べ物の味がわかる)
 B:言葉の発音がはっきり(口のまわりの筋肉を使い、表情豊かになり口をしっかり開けて話せる)
 C:脳の発達(よくかむ運動は、脳細胞の働きを活発にする。)
 D:歯の病気予防(だ液がたくさん出て、口の中をきれいにする。むし歯、歯周病を防ぐ)
 E:がん予防(だ液の酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがある)
 F:胃腸の働きをよくする(消化酵素がたくさん出て、消化を助ける)
 G:全力投球(力を入れてかみしめたいとき、歯をくいじばることで力がわく)
 ・咀嚼は、ストレス軽減や認知機能にも影響を与えることを知る。

5.今日のふり返りをしよう 

 ・ワークシートに「今日getしたこと」を記入する。

 

 

 

 

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共通体験C 「休日の朝食を考えよう。」  ゲストティーチャー:若山養護教諭・大嶋栄養士

 

1 黒板に貼られた生活リズムロープを見て、抜けているところ見つける(朝食)。 

 ・生活リズムロープを示し、自分たちの生活を振り返る。
 ・朝食を抜くと、夕食から給食までの時間が18〜19時間空くことを気づかせる。

2 サーモグラフィーを見て朝食を食べる前に比べて、食べた後は体の表面温度が上がり温かくなっていることを知る。 

 ・サーモグラフィーを示し、朝食を食べた後では、体の表面温度が上がっていることを知る。
 ・寝ている間に脳のエネルギーを使い切ってしまい、朝ごはんをを食べないと体温も低く、脳や体が元気に活動できないことを知る。

3 朝食の効果を考える。 

@体温の上昇
A脳のエネルギー源
B消化・吸収 
C排便をうながす
D血流をよくする



4 前日の給食を主食・主菜・副菜・汁物に分け、栄養のバランスのよい食事を知る。 

 ・栄養バランスのよい食事は、主食・主菜・副菜・汁物がそろっていることを知る。
                

・食品を赤・黄・緑に分ける

5 休日につくりたい朝食を考える。 

  ・食品を赤・黄・緑に分ける。
  ・考えた献立をワークシートに記入する。
  
       


 

 

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 チームをつくる → チームの「提案」を決める

これまでの学習をふり返る
・ポートフォリオを見て、これまでやってきた事全体をふり返る。

関心が同じ者同士が集まりチームをつくる
@一人ひとりが自分が食育プロジェクトでやっていきたい関心や調べたい事を決める。
A子どもの発表を聞きながら、おおよそのカテゴリーに分ける。
B自分のテーマに近いカテゴリーの前に移動する。
C各チームで話し合って、人数調整する。 

チームの提案を決める
・一人一人の考えを出し合い、提案をきめる。

・よいチームにするためのアイディアやルールを決める。


 全体のテーマ 「食育でみんなの体を健康にしよう」

 【各チームの提案】
「健康な体づくりののために、毎日朝食を食べることを提案する」
「糖分の少ないおやつの作り方を提案する」
「栄養バランスの良い和食について提案する」
「油をひかえた食事の仕方を提案する」
「よくかんで健康な体づくりをすることを提案する」
 

 

 

 

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 計 画

●まず、一人一人が「どんな情報をどんな方法で集めたらよいか」を考える。 (一人思考)
      
      


情報リサーチの計画を立てる (チームで話し合う)
 
 ・説得力のあるプレゼンテーションにするために必要な情報は何かを考え、リサーチの方法を計画する。
 
 

 

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 情報リサーチく

チームテーマをもとに情報リサーチする

 ・本や新聞、インターネットで調べる

 ・保護者から情報を得る (アンケートやインタビュー)
                                       など 





 プレゼンテーションで使うものをつくる

チームの提案を確認する
 ・「チームの提案」がズバリ伝わることが一番大事な事。そのために制作する前に「チームの提案」をしっかり確認する。

 リサーチしたものから有効なものを取捨選択する

情報やデータをビジュアル化する
 ・プレゼンテーションの時に分かりやすいようにグラフ化したり、図や写真を用意する等情報のビジュアル化を図る。

プレゼンテーションソフトを使って作成する

 



 

 保護者の方にプレゼンテーションする

●学校公開で、保護者・地域の方にプレゼンテーションする。

 ・保護者・地域の方にも「よかったところ」と「もっとよくするためのアドバイス」を記入していただく。 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 全校児童にプレゼンテーションする

●全校児童、先生方にプレゼンテーションする。

・ プレゼン後に、児童から感想を聞く。
・ 共通体験でお世話になった栄養士の先生、保健の先生から感想やアドバイスをいただいた後、他の先生方からも感想を聞く。 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 成長エントリー(自分の成長の記録)

目に見える成長(〜ができるようになった)
・パワーポイントの表の作り方やスライドショーの使い方がよくできるようになった。
・どうすれば相手に伝わるか、どうしたら見やすくなるのかなどを考えて作れるようになった。
・チームワークの力が発揮できた。
・去年よりもパワーポイントが上手になった。(アニメーションがうるさすぎなかった。新しいまとめ方ができた。)
・パワーポイントで写真や文などの構成がうまくなった。
・発表するときに聞いている人の目を見て大きな声で発表できるようになった。
・台詞を見ないで発表することができた。
・発表の仕方が練習の度にうまくなっていった。(語りかけるように言えた)

目に見えない成長(〜がわかった、〜に気づいた、〜と考えるようになった)
・糖分の一日あたりの摂取量とか、いろんな知らないことを家でも調べるようになった。
・よくかんで食べようと考えるようになった。
・今日は栄養が足りているか、今日は副菜が少なかったなどと考える日が増えた。
・朝食の大切さに気づいた。改めて、朝食をしっかり食べようと思った。
・その場に合わせて文章を書く(発表する)ことができるようになった。


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